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Power Macintosh6100にIDEのハードディスクを追加増設します。
99.6.27 IDEハードディスクと6100
6100はIDEインターフェイスを内蔵していません。ハードディスクはSCSIを使用する前提となっています。しかしながら最近ではIDEのハードディスクが一般化してきていて、安価に大容量のものが手に入ります。
このインターフェイスの違いを補完するためにIDE→SCSI変換アダプタ(SDAT:SCSI Directed ATA Transfer)を使用して、安価&大容量のドライブを6100に内蔵させることにします(^^
今回はテストケースとして拡張IDE(ANSI ATA-4)の14.4Gドライブを現在の環境に追加増設することにします。
現在の環境〜 既に私の6100にはSCSIの9.1Gが内蔵されていますけれど、これにプラスしてIDEの14.4Gを内蔵させます。当然スペース的に普通の方法では無理なので、今回はCD-ROMドライブを外してその場所に入れることにします。
…と、言うのにも色々事情があって、SDATの基板は比較的コンパクトなのでハードディスクの後ろに付けることも可能ですが、VCカードとの都合により既にハードディスクを手前にずらしてでないと装着できない私の6100環境ではこの方法がとれないからです。
どうせ(正攻法な)ハードディスクの装着場所に設置できないのならば思いきって二台内蔵もおもしろいと思って(笑)
ところで、追加増設に問題がないわけではありません。電源の容量です!!
取り外すCD-ROMドライブは5V0.7A/12V1.0A 今回それにかえて入れるハードディスクドライブは5V0.3A/12V0.5A… その部分だけ見ると電気の容量は減りそうな気がします。 ところが、ハードディスクドライブは一般的に始動時の消費電力はとても大きいんです。今回使用するIBMのDTTA371440は5V0.7A/12V2.0A… また、アイドル時は6.9Wとなっています。CD-ROMドライブの方の資料がないので判断できませんが実際にはどうなのでしょうか
メーカー/製品名
容量
消費(5V)
消費(12V)
MEMO
IBM DDRS-39130N 9.1GB 550mA 650mA 現在使用しているハードディスク
IBM DTTA-371440 14.4GB 300mA 500mA 今回追加するハードディスク
AppleCD 300i Plus CD 700mA 1A 今回抜き去るCDドライブ
IBMのE-IDEハードディスクドライブ

IBM製DTTA-371440-UAT/B(センチュリー扱い)です。これは14.4Gの容量がある3.5インチE-IDEドライブです。
本当は25G(DJNA-352500)の方が5400回転で消費電力も少なく、且つ今回使用するSDAT基板のメーカーで動作確認されていて安心できるものなのですけれど色々あって見送りました。 でもさしあたり今の9.1Gにこの容量を足すことになるので当分は不足を感じることがないと思っています(^^
ハードディスクのインターフェイスについて
6100と関係のありそうなハードディスク規格をとりあげてみました。調べてみると名前に別称があったり、更に細分化されていたりで簡単に覚えられそうもありません(笑)
ハードディスク等の商品名や規格の部分でよく見かける単語ですが、今回用意した14.4Gはこの中の”EIDE”です。ただ… 規格では上限8.4Gバイトですねー??(^o^;;

IDE(Integrated Drive Electronics)
HDD専用のインターフェース規格(最大容量504Mバイト 最大転送速度5Mバイト/秒)
EIDE(Enhanced IDE)
IDE上位互換拡張規格(最大容量8.4Gバイト 最大転送速度16.7Mバイト/秒)
ATA(AT Attachment)
IDEをANSIで解釈した公的標準
SCSI(Small Computer System Interface)
汎用インターフェース(最大転送速度5Mバイト/秒)
SCSI2
SCSIに更に汎用性を持たせ、同時に転送速度もアップ(最大転送速度Fast10〜Wide40Mバイト/秒) Ultra SCSI
SCSI3のひとつの別称。(最大転送速度20Mバイト/秒)

SDAT(SCSI Directed ATA Transfer)
さて、本題です。IDEインターフェースを持っていない6100でこれらのドライブを使用可能にしてくれるのがSDATです。簡単に表現すると、SDATはIDE-SCSIの変換を行なってくれるものです。一般的には、SDATの基板は外付けのハードディスクドライブ(EIDEドライブ使用)の中に入っていますから、基板のみが手に入らない場合はこれらの製品版外付けドライブからその部分を持ちだすことになります。
SDATに関して… No.841の小池さんのページにも詳しい記事がございますので是非ご覧になってください(^^
SDAT基板

私が用意したSDAT基板はセンチュリー製(E-IDE→SCSI対応)ハードディスクケース… に入っていたものです(^^
E-IDEのハードディスクを別途用意して内蔵させると外付けSCSIハードディスクドライブになるという製品です。商社通しで手にいれました。 
→反対側(IDEコネクタ側)
ただ、問題は… 上写真の通り、SCSIコネクタがいきなりクシタイプのハーフ50pinです(汗
ご存じの通り6100内部のSCSIコネクタとは全く違うものです。市販のコネクタ変換アダプタをいくつか介せばそのままでも使用できると思いますけれど、狭い6100内への増設用です。ゴテゴテした配線にはできませんから改造が必要です。

色々探してみた結果、写真のようなSCSI外部引きだし用アダプタ(本来はPCI拡張部分に取り付けるもの)が改造用の材料として一番スマートに加工できそうなので買ってきてみました。
もちろんPCI拡張窓に付けるわけではないので金具は取り外します。 …というか付いているハーフピッチコネクタも外してしまいます。
つまり、6100の中で使われているSCSIケーブルを差すためのコネクタ(写真で黒い部分)とハーフピッチへ変換してくれる基板とハーフピッチの穴を利用するんです(^-^
文章での説明はわかりにくいと思いますけれど、

1.SDAT基板上にあるハーフピッチのコネクタ(1個)を取り去ります。
2.SCSI外部引きだしアダプタの金具、ハーフピッチコネクタを取り去ります。
3.ハーフピッチコネクタを取り去った後SDAT基板に開いたと 同じくSCSI外部引き出しアダプタのハーフピッチコネクタを取り去ってできた穴を50本の線で結びます

1つのコネクタに対して50個のハンダを取り除いてコネクタを取り去ることになります。…って考えただけでも大変な作業ですが、今回手元にあるSDAT基板の仕様をうまく6100に合わせる為には他に道がありません。
用意した工具

ハンダで基板にくっついている部品を外す為の工具です(^^ コテでハンダを溶かして、吸取器で一気に吸引。残ったハンダを吸取線で吸わせます。 また、吸取器で吸った際に中途半端にハンダが残った時は新たにハンダをのせて(呼びハンダ)同じ作業をします。
コテは温度調節の範囲が広くて扱いやすいガス式を買ってきました(^^
但し… SDATの基板の方は簡単にいかなくて大変でした。コネクタのピン(穴)の殆どがグランドになっているので熱が分散してしまうんです。この作業は難しいものだったのかもしれません
SDAT基板完成

時間はかかりましたけれどイメージ通りのカタチになりました。上の方にある加工前のSDAT基板と見比べてみて下さい。ハーフピッチコネクタの一つがフラットケーブル用SCSIコネクタに変わっています。→別アングル
SDAT基板の改造はこれでいいとして、肝心な事があります。このSDAT基板でIBM DTTA371440が使用できるか?ということです。これが非対応だと全く意味がありません。SDATはまだ特殊なものなので対応するドライブも不確かなんです。また、あるSDATでフォーマット&使用していたドライブは別のSDATで使用するとおかしくなるとか… 不安定さもあります。
今回はこのSDAT基板を改造する前に外付けとして動作確認もしました。フォーマット&OS8.6のインストールも行ないました。転送速度を測ると4Mなので、実際には現在入っているSCSI9.1Gよりも速くなっています。これは私としてはちょっと意外な感じでした(^^ IDEは廉価ってイメージがあったので。。。。
尚、このS-DAT基板(…というか製品としてのハードディスクケースのことですが)のドライブ対応表がここにあります。 私が使おうと思ってるIBM DTTA371440は(少なくとも私がこの作業を行なっている時点では)のっていません///ま、いっか ←こんな感じで大丈夫なの?(笑)
思うに、S-DAT基板との相性云々もさることながらケースに付いている電源の容量をオーバーするからだと思うんです。
99.7.12追加更新
ハードディスク取付台座

追加分のハードディスク(IDE)はCD-ROMドライブを取り外してその場所に付けることにしました。CD-ROMドライブ用にさかれたスペースはとても広いので、ハードディスクの取付は問題ありません… が、SDAT基板の配置もあってなかなか思うようにスペース確保ができない状況だったんです。 結局SDAT基板をハードディスクの後ろに持ってきました(^^;; 結局…と言いつつもケーブルの引き回し上では実はこれが一番ベストのようでした。
尚、一番下のベースはCD-ROMドライブ用のプラスチックの板をそのまま使っています。レールに乗せられるので取り外しに便利です。そのプラスチックの板の上にアルミの板を持ってきて、このアルミ上に台座をつくっていくことにしました。アルミのカットや穴開けはお店でやってもらいました。
反対側から見た状態です。上の写真ともハードディスクの脇(下部)アルミに大きな穴が開いていますが、これはドライバーを通すための穴です。台座を分解しないでハードディスクを簡単に取り外しできるように〜(^-^
上から見るとこんな感じになっています。ハードディスクの横にスペースがあります。最初はこの部分にSDAT基板を持ってくるつもりでしたけれど、あと少しでサイズ的に無理がありました。 そこで後方に持ってきたんです。また、下の板は長方形でなくて切り欠きがありますが、これは電源からM/Bに刺さる幅の広いコネクタにかぶらないようにしたためです。深い意味はありません
衝撃吸収…?

前方下部の部分のアップです。青いのはソルボセインです。1センチの厚さがあります(笑) ハードディスク程度の重さのものを衝撃から守るには明らかにオーバーですね(^^;;
これは… 単に高さ調整です。隣のSCSIハードディスクと高さを合わせたかったためにこうしました。見た目だけの問題です。ハードディスクの下一面に敷いてあります。←けっこう重たい
台座の構造

ソルボセイン敷いてあってもベースになってる下の板と上の板(ハードディスクを直接乗せてる板)が固定されていては仕方ないので、浮かせています。 ただ、浮かせてるだけで固定してないのも不安ですからハードディスク部分が下板からある程度以上は上に外れないような固定をしています。写真で黒い部分が垂直方向のレールのようになっていて上の板は若干上下できるようになっています。
固定用にこういうネジをつくってみました(^^ 普通のネジにワッシャの組み合わせだと厚みができてしまうので、それをハンダ付けしてヤスリで一生懸命カタチ整えて薄く仕上げてみたんです。
苦労しそうだと思いましたが、実際にやってみると簡単にハンダものってくれて… ヤスリあっさり希望のカタチに仕上がりました。1本あたり10分かかっていません。
断面の構造はこうなっています。別に複雑じゃないですよ(笑)私自身加工が得意でもないしたくさん工具を揃えているわけでもないのでお店で加工してもらう際に出す図面に… 複雑さは盛り込めないので(^^;
(盛り込んで図面書けないので)
また、図の中でVEMというのがありますが これは薄い鉄板のような制振素材です。これだけ面積の広い板をベースにするので振動による音の発生が無いとは言いきれませんから、ベース全面にVEMを貼りました。
ハードディスク2台化完成

こんな感じにおさまりました。同じメーカーのハードディスク2台! デザイン的にも整っていて満足です(^^
前から見てもとてもいい雰囲気で自己満足してます(^o^ 見た目は写真で個々に判断していただくとして… 実は今回のSDAT使用は実りが大きかったんです。 なんとSCSI9.1Gよりも転送速度が速いんですよー! 差はわずかですけれど4.5M以上出ています。4.5Mという数字は既存のSCSIカードや現行のまっくと比べて決して速いとは言えませんが、6100のSCSIの最高(理論値)に近い数字なのでうれしいです。
尚、6100の弱い電源で二台のハードディスクをまかなうのには心配があります。WebPageにあるIBMのデータシートを見に行くと現在6100に内蔵させているSCSI9.1Gも、これから取り付ける14.4Gドライブ どちらも一台あたりの電力が起動時に6100の電源の許容量付近まで行きます。それが二台あるので計算上はアウト。
そこで、片方を遅れてスタートさせることで解決させます(^^ 下表は既に6100に取り付けてあるSCSI 9.1Gドライブの方のショートピン設定表ですが、6100がスタートしてから12秒後にSCSI 9.1Gが回り始めるように設定しました。
このドライブのディレイ設定はこういうパソコン本体の電源事情のための回避処置として用意されているそうです。ならば積極的に使わないと(笑)
ところで、全ての6100が12秒設定でいいわけではありません。私の6100は264Mのメモリのおかげでメモリチェックだけで40秒近くかかります。この偶然できた待ち時間を利用するんです(^o^;;

1 ID BIT3 -      7 DISABLE UNIT ATTN -
2 ID BIT2 - 8 TI SYNC NEGO -
3 ID BIT1 - 9 AUTO START DELAY
4 ID BIT0 - 10 DELAY START 6/12
5 ENABLE AUTO SPIN 11 DISABLE PARITY -
6 SCSI TERM ON 12 LED OUT -
また、センチュリーのサポートページを見てみると今回私が使用したIBMのドライブは動作確認されていません。私が実験してみた感じでは、フォーマット時の制限があるような気がします。んっと、フォーマットそのものは全く問題ないんです。但し、パーテイションわけをしようとすると途中で止まってしまうんです。動いているようで先に進まなくって(^^;; (フォーマッタはB'sCrewLiteです。) そのパーテイショントラブル以外では問題は全く発生しまていません。
色々考えた結果、フォーマットはHFS+にすることにしました。 これならばパーテイション切らなくても無駄が回避できますし。。。 6100の中には隣りにあるSCSIのドライブ内に既に起動ボリュームがたくさんつくってあるので問題なしとしました。

このようにSDATを介しEIDEのドライブを接続しても、ちゃんとドライブ固有の情報(製品名その他)が通っています。EIDEのドライブがそのままSCSIのIDを持ってこうやって表示されるのも不思議ですね(^-^
いかがでしょうかー 6100にハードディスクを複数台取り付ける方法としての一例です。 他、2.5インチドライブを使用すればCD-ROMドライブを外さなくても可能だと思いますけれど… 私は3.5インチのドライブにこだわりました(^^
CD-ROMドライブを削ってハードディスクなので電源の容量的な問題は今までと変わらない(…か、若干余裕ができた)気がします。但し選択するハードディスクによっては消費電力がとても大きいものがあるので、この方法がうまくいかない場合もありますのでご注意下さい。

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99.6.27 ぴろりん